UPDATE: オピオイド拮抗薬(Naloxone等)設置義務 – 新しいスケジュールと今後のルール策定について


先週、職場の救急キットにオピオイド拮抗薬(ナルカン/ナロキソン等)を備えることに関する、ニューヨーク州の新たな義務についてご案内しました。その後、関連法令が改正されたことが確認され、以下の通り最新情報をお知らせいたします

■ 変更点について

ニューヨーク州は、施行までの期間を延長するとともに、本要件の施行前に追加ルールを策定することを明らかにしました。

・新たな施行日:2026年12月13日
・現在ルール策定中:
ニューヨーク州労働局(New York State Department of Labor)は、州保健局(Department of Health)と協議のうえ、施行日前に正式な規則を発表する予定です。

今後の規則では、以下の内容が定められる見込みです:
・事業所規模に応じたオピオイド拮抗薬の適切な備蓄数
・従業員向けトレーニング要件
・使用方法および運用に関する基準
・その他、州が必要と判断する追加要件

■ 法律で求められる内容

連邦OSHA基準に基づき、職場用救急用品(first aid supplies)の設置が義務付けられている事業者は、応急処置または緊急対応のために使用可能なオピオイド拮抗薬を備える必要があります。

この要件は、ニューヨーク州内のレストラン、バー、ナイトライフ関連施設を含む、幅広いホスピタリティ事業者に適用されます。

■ 現時点で事業者が知っておくべきこと
・現時点で直ちに対応義務はありません
・施行および取締り開始は2026年12月13日以降となります
・法文上、「救急キット内に保管する」ではなく、「使用可能な状態で備える(available for use)」という表現に変更されたことで、保管方法に一定の柔軟性が認められる可能性があります
例えば:
・各救急キット内ではなく、
・アクセスしやすい指定場所に保管する
といった運用も認められる可能性がありますが、最終的な要件は今後公表される州規則で明確化されます。
また、トレーニング内容や必要備蓄数などの詳細についても、今後の州規則によって決定される予定です。
今後、新たな情報が発表され次第、引き続き皆様へご案内いたします。
なお、緊急時に善意でナロキソンを使用した個人については、ニューヨーク州の「Good Samaritan Law(善きサマリア人法)」により保護される場合があります。具体的なご質問がある場合は、弁護士等の専門家へご相談されることをお勧めいたします。
また、ニューヨーク市および地域保健機関では、無料のトレーニング、ガイダンス、ナロキソン配布プログラム等も提供されています。